【現実】ハイヤードライバーのデメリットは待機地獄?給料や「役員ガチャ」のリアルを暴露
・ハイヤードライバーのデメリット
・デメリットの裏側にあるメリット
はじめに
高級車を扱う仕事に憧れはあるものの、「きつい」「やめとけ」という噂を聞いて、ハイヤードライバーへの転職に不安を感じている方は多いはずです。
失敗できない転職だからこそ、求人票には載っていないハイヤードライバーのデメリットという「現場のリアル」を事前に知っておく必要があります。
本記事では、終わりのない待機時間や人間関係の悩みなど、プロの視点からハイヤードライバーのデメリットを包み隠さず徹底解説しました。
厳しい現実を知ることで、入社後のミスマッチを防ぎ、本当にあなたが目指すべき仕事かどうか冷静に判断できるはずです。
今回の記事ではこの点について現役ハイヤードライバーがリアルな実態に基づいて解説していきます。
今回の記事を読んでハイヤードライバーの負の部分についても理解していただけたらと思います。
それでは始めていきます。
デメリット1:拘束時間が長くなりやすい

まずは1つ目、拘束時間が長くなりやすいという点です。
ハイヤードライバーの仕事は、華やかなイメージとは裏腹に、非常に長い拘束時間が求められるのが現実です。
まず覚悟すべきは「待機」という時間です。役員が会議や会食をしている間、数時間も車内でひたすら待ち続ける必要があります。この時間は自由なようでいて、いつ呼び出しがあるかわからない緊張感があり、心から休まることはありません。
さらに、役員のスケジュールは流動的です。「今日は18時終了」という予定でも、会食が伸びれば深夜まで残業することは日常茶飯事です。急な出張や休日のゴルフ送迎が入ることもあり、自分のプライベートの予定は非常に立てにくくなります。
「自分のペースで働きたい」という考えで転職すると、他人の時間に全てを合わせる生活に大きなストレスを感じてしまうでしょう。
▼▼ハイヤーの働き方の詳細は下記の記事をご覧ください▼▼
デメリット2:勤務時間が読めない
2つ目は勤務時間が読めないという点です。
ハイヤードライバーの現場では、一般的な会社員のような「定時」という概念が通用せず、勤務時間は日によって大きく変動します。
例えば、役員の早朝ゴルフがあれば朝5時に出庫し、夜の会食が長引けば日付が変わる深夜まで帰宅できないことも珍しくありません。
もちろん事前にスケジュールが決まっているケースも多いですが、何時に仕事が始まり何時に終わるのか、直前まで読めないのが実情です。
また、カレンダー通りに休めるとは限らず、役員の休日出勤やプライベートな用事に付き合うため、土日祝日の出勤を求められるケースもあります。
このように生活リズムを一定に保つことが極めて難しいため、体調管理に自信がない人や、決まった時間に寝起きしたい人には厳しい環境と言えます。
デメリット3:「暇な時間」が精神的にきつい
ハイヤードライバーにとって、運転している時間よりも長いのが「待機時間」であり、実はこれが最大のストレス要因になることがあります。
役員がオフィスで仕事をしている間や会食中、ドライバーは車内や待機所で何時間も待つことになりますが、これは完全な自由時間ではありません。
担当の役員によっては、いつ「車を回して」と連絡が来るか分からないため、常にスマホを気にし、トイレに行くタイミングさえ慎重に見計らう必要があります。
また、待機場所によってはエンジンを切る必要があり、夏は暑く冬は寒い車内でじっと耐えなければならない過酷なケースも存在します。
「何もせずただ待つ」という行為は想像以上に苦痛であり、時間を有効活用できないもどかしさから、精神的にすり減ってしまうドライバーも少なくありません。
デメリット4:収入が伸びにくいケースがある

タクシー運転手は乗せた分だけ稼げる「歩合制」が魅力ですが、ハイヤードライバーの給与体系は大きく異なるケースがほとんどです。
多くの企業では「固定給+残業代」という仕組みを採用しており、どれだけ素晴らしい運転をしても給料が青天井に増えるわけではありません。
毎月の収入が安定するのはメリットですが、自分の担当する役員の月の稼働時間は概ね予想がつくので、上限が見えやすく場合によっては物足りなく感じるでしょう。
基本給の設定が低めの場合、結局は「生活水準を上げるために残業時間を増やして稼ぐ」という、長時間労働ありきの働き方になりやすいのが現実です。
デメリット5:人間関係が「担当役員次第」
ハイヤードライバーの職場環境における最大の不確定要素は、担当する役員の人柄や相性が、そのまま仕事のしやすさに直結する点です。
車内という極めて狭い密室空間で長時間二人きりになるため、もし性格的に合わない役員の担当になると、そのストレスは計り知れません。
「運転が荒い」と理不尽に怒る人や、機嫌が悪く常にピリピリしている役員にあたっても、ドライバーは反論できず耐え続けるしかないのが実情です。
しかし、あまりにも相性が合わない場合は役員の方から「運転手を変えてほしい」と要望があったりするので、ここに関してはあまり気にし過ぎなくても良いかも知れません。
デメリット6:健康管理が難しい
ハイヤードライバーの仕事は肉体労働ではないと思われがちですが、実は「座りっぱなし」という特殊な環境が体に大きな負担をかけます。
場合によっては長時間の運転と待機で一日中座席に固定されるため、慢性的な腰痛や肩こり、エコノミークラス症候群のリスクと常に隣り合わせです。
さらに、食事の時間が不規則になりがちで、待機中にコンビニ弁当や早食いで済ませることが増えるため、栄養バランスが崩れやすくなります。
深夜までの残業や早朝出勤で睡眠時間も削られやすく、自律神経の乱れや高血圧といった生活習慣病につながるケースも決して少なくありません。
運動不足になりがちな環境に加え、常に安全運転への緊張感というストレスもかかるため、意識的に体をケアできる人でないと長く続けるのは困難です。
それでも転職する価値がある人の特徴(向いている人)
ここまで厳しいデメリットをお伝えしてきましたが、それらを受け入れてでもハイヤー業界へ飛び込む価値がある人は確実に存在します。
まず、運転そのものが好きで、「高級車を操り、VIPを目的地まで安全に送り届ける」という行為にプロとしての誇りを感じられる人です。
また、「待ち時間」を苦痛ではなく「自分と向き合う静かな時間」と捉えられる忍耐強さや、孤独を楽しめる精神力がある人、具体的にはインドアな趣味がある人(読書、ゲーム、映画鑑賞、動画鑑賞など)にも向いています。
さらに、一流の経営者や著名人の立ち振る舞いを間近で見られることに知的好奇心を持ち、気配りやマナーを極めたいと願う向上心のある人です。
収入の安定性や休日の多さよりも、特別な空間で誰かを支える「黒子」としての美学にやりがいを見出せるなら、この仕事は天職になるでしょう。
【まとめ】華やかなイメージの裏にある現実を直視し、覚悟を持って決断を
それでは本日のまとめです。
・ハイヤードライバーのデメリット
・デメリットの裏側にあるメリット
本日は上記の内容について解説してきました。
ハイヤードライバーへの転職は、表面的な「高級車の運転」という憧れだけで決めてしまうと、入社後に大きなギャップに苦しむ職業です。
実際に現場で働くドライバーが日々直面しているのは、華やかな世界とは対極にある、忍耐と自己管理が求められる地味で過酷な現実だからです。
本記事で詳しく解説してきた通り、ハイヤードライバーという仕事には、決して無視することのできない「きつい」デメリットがいくつも存在します。
転職活動を本格的に進める前に、改めて以下の重要なポイントを振り返り、自分がそれらを許容できるかどうかを、冷静に自問自答してみてください。
- 終わりの見えない「待機時間」が長く、常に呼び出しに備える緊張感がある。
- 固定給中心のため収入は安定するが、タクシーのように大きく稼ぐことは難しい。
- 車内という密室での人間関係は、担当役員との相性という「運」に左右される。
- 不規則な食事や睡眠、座りっぱなしの環境により、健康を害するリスクが高い。
- 急な残業や休日出勤が発生しやすく、家族や友人と予定を合わせるのが難しい。
また、担当する役員の人柄によって働きやすさが天と地ほど変わるため、理不尽な要求にも顔に出さず耐え抜く、高いストレス耐性が求められます。
さらに、「体が資本」という言葉以上に日々のケアが必須であり、自己管理ができないと腰痛や生活習慣病で早期リタイアを余儀なくされるでしょう。
しかし、これらすべてのネガティブな要素を理解した上でも、「VIPを支えたい」という情熱が勝るなら、ハイヤーは天職になり得る仕事です。
誰にでもできる仕事ではないからこそ、厳しい選考と現実を乗り越えた先には、他では得られない一流のサービスマンとしての誇り高いキャリアが待っています。
安易な憧れではなく、厳しい現実をすべて受け入れる「覚悟」を持って決断できるかどうかが、ハイヤードライバーとして成功する分かれ道となるはずです。
私自身は実際に勤めていてそこまでのストレスを感じることなく過ごしています。
今回の記事でハイヤードライバーに対する理解がより深まったら幸いです。

都内大手ハイヤー会社で働く現役のハイヤードライバー。
前職までは飲食業に従事し、うつ病直前まで疲弊するもハイヤードライバーに転職して人生が劇的に好転。
普段脚光を浴びることの少ないハイヤードライバーという仕事について、いい事も悪い事も赤裸々にお伝えしていきます。