基礎知識

【役員車だけじゃない】知られざるハイヤーの使われ方

ryosukepapa
今回の記事でわかること

・ハイヤーの主な使われ方

・ハイヤーの意外な使われ方

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はじめに

一般的にハイヤーというと皆さんどんなものでどういった使い方をするものだと思いますか?

正直よくわからないという方がほとんどだと思います。

めちゃくちゃざっくり言うとタクシーの上位互換のようなものです。

タクシーは公共交通機関、ハイヤーは高級個別輸送機関、という分け方をされています。

タクシーとは似て非なるハイヤー。

今回はその使われ方について解説していきます。

簡単に言うと、タクシーのように不特定多数のお客様をお乗せするのではなく、予めご予約いただいたり契約をいただいたお客様を対象にそれぞれのお客様のニーズ合わせた移動空間の提供を行うのがハイヤーです。

その中でも今回は8つの用途について解説していきます。

今回の記事を読めばハイヤー乗務員の働き方の部分についても理解が深まるでしょう。

それでは始めていきます。

ハイヤーの主な使われ方

定期送迎

まずは1つ目、定期送迎です。

これが最もオーソドックスな使われ方で、新人ドライバーもこの業務からスタートします。

簡単に言うと、企業の役員様の朝夕の通勤のための送迎です。

基本的にはご自宅~会社までで、走行経路についてもお客様からの指示でしっかり決められている場合が多いです。

もちろん事故や渋滞に備えて複数の経路は想定しておきますが、事前に経路が決まっているので落ち着いて仕事に臨むことができます。

その時の道路の混み具合によって臨機応変に経路を判断しないといけないので、ある程度の柔軟性も必要になります。

また定期送迎を使われるお客様は基本的に平日は毎日使われるので、過去に行ったことのある先輩乗務員から情報収集などをしやすい、という点からも新人ドライバーに振られることが多いです。

専属

2つ目は専属です。

これは企業の特定の役員様の専属乗務員として朝のお迎えから日中の打ち合わせのための移動、夜の会食の送迎、最後にご自宅までの送迎と1日の移動全てを担当することを言います。

ある程度経験を積んでくると専属の話が舞い込んできたりします。

専属の場合、それぞれのお客様ごとに細かい要望や日々の立ち寄り場所、ルーティンなどがあります。

よりきめ細やかなサービスが求められます。

そして日々のスケジュールも営業所の職員より先方の秘書さんとやり取りすることが増えます。

社外の方とも円滑にコミュニケーションを取る必要があります。

請負

3つ目は請負です。

これに関しては上記の専属と基本的には一緒なのですが、運転する車が違います。

専属の場合はハイヤー会社が所有する緑ナンバーの車を使うのですが、請負の場合はお客様の会社が所有する白ナンバーの車を使用します。

専属はドライバーと車をまるっとハイヤー会社が用意する、請負はドライバーのみ用意する、といったイメージです。

この請負、要はドライバーの外注化なのですが、近年利用される企業様が増えています。

その大きな理由は不景気のため自社でドライバーを雇用し続けるのが難しくなってきている点が挙げられます。

▼▼詳しくは下記の記事をご覧ください▼▼

【請負急増中】企業がドライバーを外注化するメリット5選

ゴルフ送迎

4つ目はゴルフ送迎です。

早朝にご自宅までお迎えに行きゴルフ場までお送りし、夕方にゴルフ場からご自宅に帰るまでの往復を担当します。

専属のお客様の場合は専属のドライバーが担当しますが、スポットで入った予約のお客様の場合はフリーのドライバーが担当します。

この仕事、朝早いのが大変なところですが、時間通りにゴルフ場についてしまえばその日の仕事の8割は終わったようなもの(あとは帰るだけ)なので、個人的には好きだったりします。

スポット利用

5つ目はスポット利用です。

このスポット利用は上記のゴルフ送迎や、空港から都内まで、もしくは都内から空港までの片道送迎、日中の商談のための移動などが多いです。

また各道府県知事が来京された時に利用されたり、地方に本社がある会社の社長さんが東京の支社や得意先訪問の際に使われたりもします。

本当にさまざまなご利用がありますが、重要な商談があるときのみハイヤーを使うという企業様も多いです。

ハイヤーのような運転手付きの車に乗っていくことが一種のステータスになっていることが多いように感じます。

新人ドライバーもこのスポット仕事で経験を積んでいくことが多いです。

少し変わった使われ方

結婚式・お葬式の送迎

ここからは少し変わった使われ方を紹介します。

括りとしてはスポット利用になります。

まずは1つ目、結婚式・お葬式の送迎です。

結婚式の場合はアルファード等のワゴン車で新郎新婦をお乗せして披露宴会場と教会の往復を担当したりします。

諸々の準備をする披露宴会場と教会が離れている場合によく利用されます。

お葬式の場合はお寺まで住職さんをお迎えに行き葬儀場までお送りし、葬儀が終わったらお寺までお送りするというものです。

どちらも週末に多いのが特徴の仕事です。

イベントの招待客の送迎

2つ目はイベントの招待客の送迎です。

コロナ過中はだいぶ頻度は減りましたが、世界的に有名なハイブランドでは定期的に既存の顧客を招待してイベントを開催しています。

そのイベントで既存の顧客に向けて接待をし、新商品などをセールスしたい思惑があるようです。

そういったイベントの招待客の送迎という仕事もあったりします。

規模が大きなイベントになると複数のハイヤー会社が協力して100台以上の車が動員されることもあります。

ドライバー側から見ても非日常な雰囲気を味わえるので、結構人気があったりします。

当然お乗せするお客様を選ぶことはできませんが、たまに芸能人の方をお乗せする機会もあるのでそういった意味でも楽しいかもしれませんね。

ご家族の利用

3つ目はご家族の利用です。

これは週末などに普段利用されている役員様ではなく、そのご家族が利用されるパターンです。

近場から遠方まで使われ方は様々ですが、気前よくチップをくださるお客様も多いので意外とねらい目です。

▼▼チップに関しては下記の記事で詳しく解説しています▼▼

【現役ドライバーが密かに伝授】チップをいただけるお客様の特徴4選

まとめ

それでは本日のまとめです。

本日の解説内容

・ハイヤーの主な使われ方

・ハイヤーの意外な使われ方

本日は上記の内容について解説してきました。

主な使われ方は次の5つです。

ハイヤーの主な使われ方

・定期送迎

・専属

・請負

・ゴルフ送迎

・スポット利用

また、ハイヤーの少し変わった使われ方は次の3つです。

ハイヤーの少し変わった使われ方

・結婚式、お葬式の送迎

・イベントの招待客の送迎

・ご家族の利用

中にはタクシーと大差ないような使われ方も多いですが、それれでもハイヤーを選ばれる方も多いです。

一種のステータスのようなものもあると思いますが、タクシーにはない上質なサービスを提供できるのがハイヤーの強みです。

▼▼今回の記事でハイヤーという仕事に興味を持たれた方はぜひ下記の記事をご覧ください▼▼

【40代、50代でも安心!】ハイヤードライバーに転職する方法

最後までご覧いただきありがとうございました!

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ABOUT ME
りょう
りょう
現役ハイヤードライバー
30代、40代、50代からでも最高の転職を!
都内大手ハイヤー会社で働く現役のハイヤードライバー。
前職までは飲食業に従事し、うつ病直前まで疲弊するもハイヤードライバーに転職して人生が劇的に好転。
普段脚光を浴びることの少ないハイヤードライバーという仕事について、いい事も悪い事も赤裸々にお伝えしていきます。
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