【完全版】ハイヤードライバーって何?徹底解説!

・ハイヤードライバーとは?
・他の仕事にはないハイヤードライバーの大きなメリット
・ハイヤードライバーのデメリット
・実際ハイヤードライバーって儲かるの?
今回の記事について動画でも解説しています。
こちらも合わせてご覧ください↓
はじめに
あなたはハイヤードライバーってどんな仕事か知っていますか?
ハイヤードライバーとは、簡単言うとタクシーの高級版のような位置づけで主に企業の役員様の送迎をメインにする仕事です。
完全予約制のため、タクシーのように街中で拾って乗ることはできません。
私は2020年の4月にこのハイヤードライバーに転職をしました。
それまでは飲食業で働いていたのですが、薄給激務な上にパワハラ等も横行していて精神的にかなり疲弊していました。
正直逃げるように転職したのですが、これが想像以上に上手くハマりました。
そんなハイヤードライバーの最大のメリットは仕事中に自分の時間を確保できるところだと思います。
ハイヤーは待つのが仕事だ、と言われています。
これに関しては後述していきますが、勤務時間内の長い待機時間を利用してさまざまなことができます。
一般的な仕事に比べてかなり自由度が高いです。
もちろん業種的にテレワークなどはできませんが、それでもかなり魅力的なのは間違いありません。
また、同僚とのコミュニケーションもしっかり取るに越したことはないのですが必要最低限でも全く問題はないので、人間関係のトラブルを抱える心配も限りなく少ないです。
いわゆる繊細さんでも十分に活躍できる環境が整っています。
▼▼人間関係についての詳細は下記の記事をご覧ください▼▼
▼▼繊細さんでも活躍できる理由は下記の記事をご覧ください▼▼
【実体験】繊細さんにこそハイヤードライバーをお薦めしたい理由3選
しかし、そんなメリットの多いハイヤードライバーですが、さすがにいいことばかりではありません。
もちろんデメリットはあります。
あえて挙げるとしたら仕事内容によっては営業所に泊まり込む必要が出てくるところです。
始発でも間に合わない仕事や終電を逃すような仕事など色々な仕事がありますが、それも全て引き受けないといけない訳ではありません。
それぞれの家庭の事情に合わせて自分自身である程度コントロールすることもできるので、一般企業に比べるとましな方だと思います。
▼▼デメリットについての詳細は下記の記事で詳しく解説しています▼▼
また、大事なお給料事情についても実情をしっかりとお伝えしたいと思います。
ハイヤーは基本給+残業の有無によって収入が左右されるのに対して、タクシーは完全歩合制で自身の月間の売上の大体6割ぐらいが総支給額になるイメージです。
単純にお金だけでどっちがいいかを決めるのは難しいですが、解説していきます。
今回の記事を読めばハイヤードライバーとは何ぞや、という部分が理解でき、メンタルが繊細で現状に思い悩んでいるあなたの有力な選択肢のひとつとなるでしょう。
それでは始めていきます。
ハイヤーとは?
簡単に言うとタクシーの高級版

まず初めに「ハイヤーとは何ぞや!?」という部分を解説していきたいと思います。
わかりやすく言うと、タクシーの高級版みたいな感じです。
よく「ハイタク業界」という風に一括りに呼ばれることが多いですが、両者は全く違います。
まずタクシーは「公共交通機関」という位置付けです。
公共交通なのでその名の通り、街中で誰でも乗ることが出来ます。
対してハイヤーは「高級個別輸送機関」という位置付けになります。
タクシーとは違って完全予約制なので、街中で手を挙げても乗ることは出来ません。
客層も企業の経営者や役員がメインで、自宅〜会社の送迎や取引先訪問の際にご利用いただくことが多いです。
タクシーよりは格段に値段は高いですが、コロナ禍においても安定した需要はあります。
やはり運転手付きの車を利用するということにステータスを感じる方が多いのだと思われます。
将来を考えても安定した需要は見込める仕事だと思います。
▼▼詳しくは下記の記事をご覧ください▼▼
【徹底考察】リモートワークが普及する今、ハイヤーに未来はあるのか!?
また働く側の目線に立ってみると、私はタクシーよりもハイヤーの方が何倍も働きやすいと思っています。
その理由はサービス業にありがちな様々な雑務をやらなくていいからです。
▼▼詳しくは下記の記事をご覧ください▼▼
ハイヤードライバーの働き方
続いてハイヤードライバーの働き方についてです。
大きく分けると『車庫番』『専属』『請負』の3種類の働き方があります。
この中でどの働き方が最も最適なのか。
結論、車庫番が一番融通が利きやすいのでおすすめです。
車庫番とは、単発で入るスポット送迎や「定期送迎」と言われる朝夕の役員さんの通勤のための送迎などがメインの仕事になります。
固定のお客様を持たない分、プライベートの用事にも対応しやすいです。
専属や請負の場合は完全に自分の担当のお客様を持ち、そのお客様の仕事は基本的には全部自分がやる形になるので時間の融通は利きにくくなってしまいます。
専属と請負の違いについてですが、専属は営業所の緑ナンバーのハイヤー車両を、請負はお客様の会社所有の白ナンバーの車両を運転します。
▼▼細かい働き方の違いなどは下記の記事で解説していきます▼▼
【最新版】稼ぎたい人でも定時で帰りたい人でも繊細さんでも、万人に合うハイヤードライバーの新しい働き方
ハイヤードライバーのメリット
ここからはハイヤードライバーのメリットについて解説していきます。
メリットは次の4点です。
・休日の融通が利く
・仕事量をコントロールできる
・仕事中に自分の時間を確保できる
・ノルマがない
順番に解説していきます。
休日の融通が利く
まずは1つ目、休日の融通が利く点です。
特に車庫番の働き方に関しては事前に希望休や有給休暇を申請することができます。
専属や請負の場合でもここぞというときには代理のドライバーを手配してもらって休むことも可能です。
私は希望が通らなかったことは一度もありません。
子育て世帯、特に夫婦共働き世帯にとっては柔軟に休めることによって奥さんに仕事に集中してもらうこともできますし、家族の行事があるときでも確実に休みが取れるので子育てとの両立はかなりしやすいと思います。
仕事量をコントロールできる
2つ目に仕事量をコントロールできるという点です。
こちらも車庫番の働き方の話になってしまうのですが、前日までに【定時申請】というものを出しておくと翌日は基本的に定時で帰れるという制度があります。(全てのハイヤー会社にあるかはわかりません)
夕方の5時台には電車に乗って帰れます。
控えめに言って最高ですよね。
もちろん多く稼ぎたい時には当日の運行管理者に言えば遅い時間の仕事を回してもらえることもあります。
そういった意味では一般企業と比べるとかなり自由度は高いと言えます。
仕事中に自分の時間を確保できる
3つ目は仕事中に自分の時間を確保できる点です。
正直これがこの仕事の最大のメリットと言えます!!
『ハイヤーは待つのが仕事』と言われています。
運転している時間よりも待機している時間の方が圧倒的に長いです。
もちろんあまり好き勝手外出はできません。
しかし、YouTubeを見たり映画を見たり、仮眠を取ったりという過ごし方はできます。
私はこの待機時間をインプットの時間に使ったりしています。
仕事中に自分の時間を持てる。
これによって帰宅後や休日は家事育児に集中ができる。
結果夫婦関係も良好に保てる、まさにパパにとってもママにとってもwinwinな状態になれます。
▼▼詳細は下記の記事で解説しています▼▼
【最大のメリット】ハイヤードライバーの待機時間の過ごし方4選
ノルマがない
最後に4つ目はノルマがないという点です。
よく一般企業には売上目標やノルマが付き物だと思います。
これを達成できないと上司から詰められる、といった経験をしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
私も前職の飲食業時代にはこの売上目標というものには苦しめられてきました。
が、ハイヤードライバーにはそういったしがらみは一才ありません。
厳密には目標のようなものはあるのですが、それらの責任を担うのは我々ドライバーではなく、営業担当の職員の仕事です。
ハイヤー会社は分業制のため、売上に対する責任や既存顧客のフォロー、クレーム対応などは営業担当の職員が一手に引き受けています。
なので我々ドライバーは目の前のお客様に集中することができる。
まさに最高の環境と言えます。
ストレス社会の現代、こういったノルマにがんじがらめになって心身を壊してしまう方も多いのではないかと思います。
過去の私のようにメンタルを病んでしまった方には特におすすめできます。
▼▼詳しくは下記の記事をご覧ください▼▼
ハイヤードライバーのデメリット
ここからはハイヤードライバーのデメリットについて解説していきます。
デメリットは次の3点です。
・(仕事によっては)家に帰れない事もある
・給与水準が低い
・深酒できない
人によってはこのデメリットが正直きついと感じる場合もあります。
順番に解説していきます。
家に帰れない
まずは1つ目、家に帰れないという点です。
ハイヤーという仕事は始発で出勤しても間に合わないような朝早いお迎えや、会食の仕事で終電を逃すなどの理由で営業所に泊まり込む必要性が出てくることがあります。
営業所には風呂場、洗面所、仮眠室は完備されていますが、正直あまりきれいとは言えず出来れば泊まりたくないと思っている乗務員も多いです。
昭和の合宿所のようなイメージです。
しかし、そういった泊まりが必要になる仕事をしたくないのであれば、実際断ることも可能です。
が、満員電車に乗って通勤しなくても良いというのは最大のメリットだと思います。
このメリットが大きすぎるため帰れるにもかかわらず自ら望んで泊まり込んでいる人もいます。
▼▼詳しくは下記の記事をご覧ください▼▼
【意外な事実】ハイヤードライバーが家に帰れるのに帰らない理由4選
ベースの給料が安い
2つ目、ベースの給料が安い点です。
ハイヤードライバーというのは一般企業と比べて拘束時間は長くなりがちな分濃度が薄い、というのが大きな特徴です。
人によってはかなり楽な仕事だと思えるでしょう。
なのでその分どうしてもベースの給料は安めになります。
恐らくですが毎日定時上がりをすると仮定すると、手取りは20万円程と推定されます。
しかし、日々振られる仕事を断りすぎずにこなしていけばある程度の残業は付いてしまうので、あまり気にする必要はないでしょう。
現実的にさすがに毎日定時上がりはできません。
収入面はそこまで心配はいらないでしょう。
深酒できない
最後に3つ目は深酒できない点です。
職業ドライバーは特に飲酒には敏感です。
毎朝アルコールチェックを行い、少しでもアルコール反応が出てしまうと乗務停止になってしまいます。
お酒が大好きな方にとってはストレスになるかもしれません。
▼▼これら3つのデメリットについては下記の記事で詳しく解説しています▼▼
ハイヤードライバーって実際儲かるの?
結論、残業時間による
上記のデメリットの部分でも軽く触れましたが、ここからはハイヤードライバーのお給料事情についての解説です。
この記事をご覧の方の中には
「ぶっちゃけタクシーとハイヤーどっちが稼げるの?」
という疑問を持たれている方も多いかと思います。
これに関しては残業時間による、としか言えません。
こういう表現だとなんだかネガティブに聞こえるかもしれませんが、順番に解説していきます。
ハイヤーの場合
ハイヤーの場合は基本給+歩合+残業代というイメージですが、この歩合というのは実際そこまで大きなウエイトは占めておらず、実質残業の大小が収入に大きく関わってくることになります。
私の会社の場合ですと、定時が8時半〜17時15分までと決められているのですが、この定時の前後にはみ出した分が残業になります。
例えば
・出庫7時半〜帰庫17時15分の場合=残業1時間
・出庫7時半〜帰庫18時15分の場合=残業2時間
という感じになります。
新人の頃はそこまで残業は多くはなりませんが、ある程度慣れて早朝や深夜の仕事もたまにこなしていると、残業は60〜70時間ぐらいはいっちゃいます。
これで私の場合ですと手取りは27〜28万円程です。
これだけを見ると
「え、拘束時間めっちゃ長いじゃん、無理」
「意外と給料安くね??」
と思われがちですが、トータルで考えると一般企業より全然いいと思います。
ハイヤーの仕事は確かに拘束時間は長いですが、先にも述べているようにハイヤードライバーは待機時間が長いです。
その待ち時間はYouTubeを見たり、映画を見たり、ゲームをしたり、仮眠を取ったり、、、
比較的自由に過ごすことができます。
何を隠そう、この記事も待機中に執筆していますww
そう考えるとコスパはそこまで悪くはないのかなと思います。
ちなみに希望すれば私の例よりももっと稼ぐことも可能です。
例えば
・朝早い仕事、夜遅い仕事を積極的に志願して撮りに行く
・会食が多いなど稼働時間が長くなりがちな専属の仕事を希望する
このような仕事を積極的にこなしていけばさらに大きく稼ぐことも可能です。
また、上記のような仕事は無理やり押し付けられることはないのでご安心ください。
むしろ時期によっては稼ぎたい人たちの間で仕事が取り合いになる事もあります。
タクシーの場合
続いてタクシーの場合ですが、タクシーは完全歩合制なのでその人の頑張りによって収入がかなり変わってきます。
会社にもよりますが、大体自身の月間の売上の6割ぐらいが給料の総支給額になるイメージです。
正しく頑張ればタクシーの方がハイヤーより確実に多く稼げると思います。
が、タクシーは景気や社会情勢の影響をモロに受けるのと同時に、タクシー固有のデメリットも多いと感じています。
特にお客様と直接金銭のやり取りをしないといけないというのは、無賃乗車のリスクを考えると大きなデメリットです。
▼▼詳しくは下記の記事をご覧ください▼▼
まとめ
それでは本日のまとめです。
・ハイヤードライバーとは?
・他の仕事にはないハイヤードライバーの大きなメリット
・ハイヤードライバーのデメリット
・実際ハイヤードライバーって儲かるの?
本日は上記の内容について解説してきました。
ハイヤードライバーのメリット・デメリットは以下の通りです。
・休日の融通が利く
・仕事量をコントロールできる
・仕事中に自分の時間を確保できる
・ノルマがない
・(仕事によっては)家に帰れない事もある
・給与水準が低い
ハイヤードライバーには大きく分けて『車庫番』『専属』『請負』と3つの働き方があります。
▼▼この3つの働き方については下記の記事で詳しく解説しています▼▼
また、私が日々の業務を通じて発見した万人におすすめできる新しい働き方については下記の記事をご覧ください。
【最新版】稼ぎたい人でも定時で帰りたい人でも繊細さんでも、万人に合うハイヤードライバーの新しい働き方
ハイヤードライバーとは長い待機時間のおかげでストレスも少ない、その割に世間的にはあまり知られていない仕事です。
▼▼詳しくは下記の記事をご覧ください▼▼
【最大のメリット】ハイヤードライバーの待機時間の過ごし方4選
またハイヤードライバーという仕事について、私の妻はどう思っているのかについて下記の記事にまとめてみました。
▼▼参考までにご覧ください▼▼
あなたもハイヤードライバーの実態を少しでも知っていただけたら幸いです。
▼▼もしハイヤー会社で働きたいと思った方は下記の記事をご確認ください▼▼

最後までご覧いただきありがとうございました!